自分を大切に扱う“ささやかな技術”

暮らしの中で、自分を雑に扱ってしまう瞬間は誰にでも訪れます。
忙しいから、
誰かを優先しなくてはならないから、
あるいは
「これくらい我慢すればいい」と思い込んでしまうから。

でも、本当は
私たちは、自分を大切に扱う“ささやかな技術”を、
日々の小さな積み重ねで育てていけるのだと思います。

たとえば、朝一番に深く呼吸をすること。
夜寝る前に、自分に「今日もよくやったね」とひと言かけること。
疲れを感じた時は休むこと。
不安やざわめきを抱えたままにせず、文字や言葉にしてそっと放り出すこと。

そんな小さな行為ひとつひとつが、
“私は私を大切にしていい”という自己尊重の土台を整えていきます。

尊厳は、何気ないささやかなことで守られるのです。
日々の暮らしの中で、
ふと気づけば呼吸が浅くなっている時に整えること、
心が冷たくなりかけている時に温めてあげること、
自分に厳しすぎる時に、そっと優しさを戻すこと。

そうしたささやかな技術の積み重ねこそが、
私たちの尊厳を静かに守り続けてくれる——
私は人生を通して、その確かさを深く感じてきました。

あなたもどうか、
“ほんの少しの技術”で自分を大切に扱ってあげてください。
そのひとつひとつが、未来のあなたの力になるから。

いつもお目通しいただき、心より感謝申し上げます。

投稿者プロフィール

速水恭子
速水恭子くれたけ心理相談室(広島支部)心理カウンセラー
皆様がお健やかで穏やかに日々お過ごしになれますよう願っております

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