映画『CODA』(邦題『コーダ あいのうた』)からの小さな癒し

心身に少し負荷がかかりすぎていたことを、
身体が教えてくれました。
「これくらいまだ頑張れる」と気が張っているあいだは気づかなくても、
心がそっとSOSを出し、身体が静かに悲鳴をあげるものですね。

そんな中で短い休息として選んだのが、
コーダ あいのうた(CODA) という映画でした。

漁師の一家の中でただ一人“聞こえる”少女。
家族を支えながら生きてきた彼女が、
歌が大好きな自分に出会っていく物語です。

この作品には、
不器用だけれど妹の人生の大切さを誰よりも早く気付き
真剣に考えている兄の深い愛情も描かれています。
うまく言葉にできない優しさが、
ぶっきらぼうな態度の奥でずっと妹を見守っている
その姿に滲み出ています。

・父が娘の声を“触れて”感じ取り、その挑戦の背中を押す親の愛
・先生がミスを装って、もう一度チャンスを与える、心から応援する愛
・手話と歌が溶け合い家族へ伝わっていくクライマックスの美しさ

どの場面にも、
「誰かを大切にしながら、同時に自分の人生を歩んでいい」
そんなメッセージが優しく流れています。

日々の中では、
つい何かのために頑張りすぎてしまうことがあります。
でも、**感じる力を取り戻すための“自分の時間”**こそが、
心の回復にとって大切なのかもしれません。

もしあなたが少し疲れていたり、
静かに癒されたい気持ちがあるなら、
この作品がそっと寄り添ってくれるはずです。

いつもお目通しいただき、心より感謝申し上げます。

 

投稿者プロフィール

速水恭子
速水恭子くれたけ心理相談室(広島支部)心理カウンセラー
皆様がお健やかで穏やかに日々お過ごしになれますよう願っております

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