正論が、人を追い詰める瞬間がある

正しいことを言っているのに、
なぜか関係が壊れていく。

善意のはずなのに、
相手の表情が、少しずつ閉じていく。

そんな場面を、
支える立場の人ほど経験しています。

正論は、ときに
相手の「今」を無視してしまう。
正しさは、ときに
その人の背景を置き去りにしてしまう。

否定ばかりされている環境では、
人は本来の力を発揮できません。

たとえば、
新しく入った人材を育てる場面で、
ある人には称賛が向けられ、
ある人には指摘だけが続く。

ある人の失敗は学びとして扱われ、
別の人の失敗は責めとして扱われる。

支えるとは、
誰かを選別することではなく、
相手を自分の思い通りに動かすことでもありません。

ビジネスでは結果重視は当然でも、
人を支え育てる立場に立つなら、扱いの一貫性が要る。

支援とは、
挑戦する人すべてに、
公平なまなざしと、尊重を向け続ける覚悟。

その姿勢があって初めて、
人は安心して、自分の力を発揮できるのだと思います。

いつもお目通しいただき、心より感謝申し上げます。

投稿者プロフィール

速水恭子
速水恭子くれたけ心理相談室(広島支部)心理カウンセラー
皆様がお健やかで穏やかに日々お過ごしになれますよう願っております

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