年代を問わずその人らしく生きる
年齢を重ね老齢期の後半に進んでいくと
脳の記憶の機能に変化が見えてきます。
以前は得意であったことができなくなったり
関心を示していたものに関心が無くなったりすることがあります。
関心の向く先が変わることは年代問わずあります。
性質や性格的なものはどうでしょうか。
意外に変わらない部分を再認識できることがあります。
徘徊という表現は目的無くうろうろと歩き回る状態を指して言われるのですが
実は本人は目的があって立ち上がり歩いている場合もあります。
認知症と言われる状態でもお一人お一人違いがあります。
昨日の出来事の記憶がない方もいらっしゃれば
散歩で新たに通った経路と目的の場所を記憶し
その道筋を行ったり来たりする方もいらっしゃいます。
もとよりしっかり者で働き者、よく動いていた方は
周りの方の動きをよく見ておられ立ち動く方が目に入ると
私も行かなくてはとばかりに席を立つという様子も見られます。
考えてみれば当たり前の事なのですが
その人らしさは残っているのです。
たとえ言葉などでのコミュニケーションが困難になってきたとしても
その方の以前のご性格を鑑み、今のお気持ちをできる限り拝察し
その人らしさを尊重して関わることができると
少しでも生活の質を保つことに貢献できるのかもしれません。
皆様がお健やかにお過ごしになれますよう願っています。
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