理解されない痛みが、理解しようとする力になるとき

2025年9月25日 2025年9月25日速水恭子

速水恭子

誰かに伝えても、うまく届かなかった。
言葉を紡いでも、正しく伝わらない。
そんな経験を、あなたもきっと持っているはずです。

「理解されない痛み」は、苦しく孤独を伴います。
夜の静けさの中で、投げかけられた言葉が刃のように胸を刺すこともあるでしょう。

理解されなかった経験は、
ただの傷ではなく、やがて他者を理解するための“感度”へと育つ可能性があるのです。
痛みは、誰かの言葉に耳を澄ます力、言葉にならない感情を汲み取る力を磨いてくれます。
だからこそ、理解されない時間を経た人ほど、人に寄り添える深さを持てる可能性があるのです。

痛みは記憶となり、想像力を育てる
　傷ついた経験は「自分がどう感じたか」を鮮明に覚えています。その記憶が、他者の表情や言葉の裏側を想像する力を育てます。
否定を知っているからこそ、共感を選べる
　否定された痛みを知る人は、相手を否定することの重さを理解します。だからこそ、まずは受け止める姿勢を選べるのです。
孤独を経験した人は、孤独の声に気づく
　孤独の形を知る人は、静かな言葉や行動の裏にあるSOSに気づきやすくなります。

理解されない痛みは、避けられればそれに越したことはありません。
けれど、もし今その痛みを抱えているなら、どうか知ってほしい。
あなたのその痛みは、いつか誰かを救う力に変わるかもしれない。
そんな可能性を、あなたはすでに育てています。

もし、今、誰かにそっと聴いてほしい思いがあるなら、ここで言葉を置いていってください。
安全な場で、あなたの気持ちを丁寧に受け止めます。

いつもお目通しいただきありがとうございます。

速水恭子くれたけ心理相談室（広島支部）心理カウンセラー

皆様がお健やかで穏やかに日々お過ごしになれますよう願っております