壊さないためではなく、自分を失わないために

家族そのものを愛しているから我慢するのか。
それとも、他の家族の心を守るために耐えているのか。
どちらにしても、そこには「自分の心」を後回しにする日々がある。

「気づいてほしい」「変わってほしい」と願うことは、愛から生まれる。
けれど、その願いが叶わない日々は、
いつしか心をすり減らし、
“人を愛することができる自分”さえ見失わせてしまうことがある。

壊さないことよりも、守るべきものがある。
それは、自分の尊厳と、こどもたちの安心。
“傷ついても、壊れずにいられる力”を育てていくこと。

「逃げる」でも「耐える」でもなく、
“自分の軸を取り戻す”ことが、これからの一歩になる。
いつか心が静かに笑える日を信じて、
今日も、自分の尊厳を守る選択をしていこう。

忘れてはいけない。
心の盾を持つことは、冷たさでも、わがままでもない。
「これ以上は攻撃しないで」と線を引くことは、自分の尊厳を守る行為だ。

返事がなくても、理解されなくても、
「私の歩みを進められる私」がここにいる。
そう思えたとき、もう誰かの言葉や態度に、心をすべて握られることはなくなる。

あなたの歩みは、あなた自身が決めていい。
その選択が、必ず未来の光につながる。

いつもお目通しいただきありがとうございます。

投稿者プロフィール

速水恭子
速水恭子くれたけ心理相談室(広島支部)心理カウンセラー
皆様がお健やかで穏やかに日々お過ごしになれますよう願っております

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