心の主導権を取り戻すという静かな成長

相手に左右されない心を育てるプロセスが、
人生のどこかで必要だった “成熟” なのかもしれない。

理不尽に傷つけられたとき、
「許せない」と感じる自分を否定しなくていい。
怒りがあるのは、それほど大切なものを踏みにじられたから。
その痛みを “無かったこと” にする必要なんてない。

徐々に分かってきたのは、
相手の反省や謝罪によって心が救われるわけではないということ。
それを期待してしまうと、
相手に自分の心の主導権を渡すことになる。

だから、自分の尊厳に軸を置く。

相手が変わらなくても、
私の価値は一ミリも揺らがない。
反省できない人には、その器と能力がないだけ。
そこに自分を合わせて生きる必要も、戦う必要も、追う必要もない。

私は、私の心を成熟させていく。
怒りを消そうと無理するのではなく、
「この痛みを知っている私だからこそ育つ力」があると信じて。

他者に奪われず、相手に左右されず、
静かに、確かに、私は私の軸を太くしていく。
それが結局、いちばん深いやすらぎになる。

 

相手が変わらなくてもあなたの価値は一切下がりません。
あなたの軸を太く、強くし、輝いていてください。
いつもお目通しいただきありがとうございます。

投稿者プロフィール

速水恭子
速水恭子くれたけ心理相談室(広島支部)心理カウンセラー
皆様がお健やかで穏やかに日々お過ごしになれますよう願っております

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