【2025年10月のお題-2】(くれたけ#261)あなたの名前の由来を教えてください。

私の名前に込められた「心」

私の名前は「恭子(きょうこ)」といいます。
両親が、名づけに詳しい親戚の方からの助言も参考にしながら、いくつかの候補の中から選んでくれたものです。

当時は「○○子」から「○美」などへ、時代の流れで名前の傾向が変わり始めていた頃でした。
けれども、私には古風な「○○子」という響きがむしろ心地よく、嫌だと思ったことはありません。

小学生の頃、漢字の学びが始まりました。
「へん」と「つくり」、「部首」という考え方に触れたとき、ふと「恭」という字の部首は何だろう?と
気になったのです。
調べてみると、それは「心」でした。

その瞬間から、この名前がさらに好きになりました。

「共」という字は、両手で何かを大切に捧げ持っている姿を表しています。
その下に「心」がある「恭」という字は、
――“心を込めて、両手で大切に捧げ持つ”――
そんな意味を感じさせてくれるのです。

親が心を込めてつけてくれた名前。
その名前を一生の伴侶として持てることに、私は深い感謝を抱いています。

やがて、自分が親となり、子どもの名前を考えるときが訪れました。
最初の子は夫が中心となって決めましたが、二人目のときは私に託されました。
迷うことなく、私は「心」を含む漢字を選びました。
自分がそうであったように、「心」を大切にして生きてほしい――
そんな願いを込めて。

名前は、ただの呼び名ではありません。
親から子へと贈られる、人生最初のプレゼントです。
そのひと文字ひと文字に込められた想いを知ると、心がじんわりと温かくなります。

私はこの名前と共に歩んできたからこそ、
「人の心を大切にする」ことを、人生の中でずっと続けているのかもしれません。

だからこそ今、カウンセラーとして誰かの心に寄り添うときも、
私は「心を込めて、大切にお聴きしたい」と思うのです。

まとめ

「恭子」という名前に込められた親の願い。
そこから受け取った「心を大切に」というメッセージは、今の私の仕事や生き方にも確かに息づいています。

そして、これを読んでくださっているあなたにも――
あなた自身の名前に込められた想いを、少し振り返ってみませんか?
きっと、そこにはあなたの人生を支えてくれる“心の宝物”が眠っていると思います。

いつもお目通しいただきありがとうございます。

投稿者プロフィール

速水恭子
速水恭子くれたけ心理相談室(広島支部)心理カウンセラー
皆様がお健やかで穏やかに日々お過ごしになれますよう願っております

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