誰もが通る道

人類がかつて経験したことの無い程

長い期間 人間の脳は働いてくれている

高齢社会

未知の世界

我々は生体であるから 脳の機能が衰退していくのは

いわば 自然の理とも受け止められる

高齢の親と接し 見守り 見て取れる

認知力の低下は 確かに 進んでいく

歩行も嚥下機能も

ゆっくりになるだけでなく

事故等 危険を伴うようになる

 

かつて快活にできていたことが

だんだんできなくなっていくのです

 

だからといってその尊厳を無碍にしないよう

配慮する社会でありたいと願うのです

 

誰もが通る道

 

彼らは我々の人生の先輩であり 多くの人が

一生懸命働き 各々 我々世代を 育ててくれた世代なのです

子育てとはまた違う 背負ってきた人生があり

我々には未知の世界を生きている人生の先輩方なのです

 

認知症による症状は様々ですが

彼らを悪者にするのではなく

やむを得ず施設に入所することになられたストレスや

ご自宅に帰りたいお気持ちや

いろいろなことができなくなってきた配偶者の現状や

思うように理解ができなくなっているご自分自身

それまでの経緯はおひとりおひとり違うのです

その方の立場に立って そしてそのご家族の思いも

理解しようとし寄り添っていく

優しさや思いやりを

大切にする世の中であってほしいと願うのです

 

WHO (World Health Organization)

Health is a state of complete physical, mental and social well-being and not merely the absence of disease or infirmity.

(WHO 1948)

 

Hiroshima   Kyoko Hayami

 

 

 

投稿者プロフィール

速水恭子
速水恭子くれたけ心理相談室(広島支部)心理カウンセラー
皆様がお健やかで穏やかに日々お過ごしになれますよう願っております

コメントはお気軽にどうぞ